転職エージェントの選び方① ~転職支援会社の大小と特徴~

ブログ更新が久々になってしまいました。
昨今の新型コロナウィルスの影響で、転職市場は数か月前と比べて劇的に変化しています。
連日のように、求人倍率が悪化しているというニュースを見聞きします。
就転職が景気の動向に左右されるのは世の常ですので、現状を嘆いていても仕方がありません。
これから転職を考えられる方は、しっかりとご自身の戦略・戦術を練った上で、転職活動を行うことをお勧めします。

今回のブログのテーマは、「良い転職エージェントの選び方」というものです。
もちろん、「良い」「悪い」は、人によって受け止め方が異なりますので、ご自身にとって「合う」「合わない」という
観点で考えていただければ良いです。
ここでは、転職エージェント(※国内の転職エージェントに限定します)を、大きく2つのカテゴリー
(大手転職エージェントと、それ以外)に分けて、それぞれの特徴と、メリット、デメリットについてお伝えしていきます。

◎大手転職エージェント
【特徴】
大手転職エージェントは、社会人であれば誰もが一度は聞いたことのある会社が運営しているエージェントのことです。
テレビCMやネット広告でも非常に露出が多く、ほとんどの企業が転職エージェントの機能だけでなく自社運営の
転職サイトを
持っているというのが特徴です。

【メリット】
大手企業ゆえ、圧倒的な顧客数(求人数)を持っているので、応募可能な求人の選択肢は非常に多いです。
また、全国に拠点があるので、勤務地、職種、業種を限定せずに転職サポートができます。

【デメリット】
「数」をカバーしているが故に、各コンサルタント(キャリアアドバイザーとも呼ばれます)が取り扱っている求人数は
非常に多いです。そのため、求人票に書いていること以外の企業情報を把握していないことが多く、転職希望者にぴったりの
求人を提案するというよりも、多くの求人の中から転職希望者に選んでもらって、選考を進めるというスタンスになります。

◎中小規模の転職エージェント
【特徴】
転職エージェント(有料職業紹介事業者)は、全国に2万事業所以上存在します。
その中のほとんどが、中小規模(数名から数十名の従業員数)の転職エージェントです。
※弊社ナインサーチも、もちろん小規模エージェントのカテゴリーに入ります。
小規模エージェントは、地域や取り扱う職種、業種に特化しているところが多いのが特徴です。
また、自社メディアを持っていない企業がほとんどですので、大手人材会社のポータルサイトのスカウト機能を使って、
転職希望者にスカウトメールなどを送って面談を行っています。

【メリット】
特定の地域や職種、業種に特化しているため、そのエージェントの得意分野の転職サポートは大手エージェントに比べて
手厚く丁寧に行う傾向にあります。求人票には書かれていない、企業の内部事情や募集の背景、給与水準などを
細かく把握できていることも多いです。

【デメリット】
大手エージェントとは異なり、扱っている求人数は少ないため、転職希望者にとっては「選択肢が少ない」と感じられます。
たくさんの求人の中から吟味して選びたいという方にとっては、複数の小規模エージェントに話を聞きに行かなければ
ならないため、
手間と時間がかかります。

ここでは、「大規模エージェント」と「中小規模エージェント」という大きな枠組みでしか分けていないですが、もちろん
それぞれの会社の方針によってやり方、考え方は異なってきます。
会社の大きさだけで、そのエージェントの得意分野やポリシーを見極めるのは難しいので、最初の面談の際、
もしくは面談のスケジュール調整をしている際に、そのエージェントが「広く、浅く求人を扱っている」のか、
「狭く、深く求人を扱っている」のかを聞いてみるというのも1つの手です。

複数の転職エージェントとコンタクトを取ることは、非常に手間も時間もかかることではありますが、
ご自身にとって必要な精度の高い情報や的確なアドバイスをくれるエージェントを探すのは、遠回りに見えて、
良い転職への近道とも言えます。
エージェント次第で紹介してもらえる求人の質や求人の数、面接や職務経歴書のアドバイスなども大きく異なります。
是非、ご自身にぴったり合う転職エージェントと出会えるように行動してください。

次回のブログは、良い転職エージェント、良くない転職エージェントというテーマです。
良い、悪いは人によってとらえ方が違いますが、明らかに転職希望者の方のためにならないような
転職支援をするエージェントは、大小の規模を問わず一定数いますので、そのようなエージェントには
関わらない方が良いですよ、
ということをお伝えしていきたいと思います。